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自毛植毛の仕組み
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男性に多い「男性型脱毛症(AGA)」は、主に前頭部や頭頂部を中心に薄くなっていくのが特徴ですが、これは、前頭部及び頭頂部がAGAの原因である男性ホルモンの影響を受けやすいからです。
一方、後頭部は男性ホルモンの影響を最も受けにくい部位とされており、抜け毛や薄毛が起こりにくくなっています。
頭頂部が禿頭なのに、後頭部には黒々と毛が生えているというケースが多いのは、このように頭部の部位によって性質が異なるためです。
自毛植毛は、この頭部の性質を利用し、前頭部や頭頂部に起こった薄毛部分に、後頭部から皮膚組織もろとも毛髪を移植する手術を行います。
自毛植毛の手術方法
以上のような基本的な仕組みは変わりませんが、自毛植毛の手術には以下のようなさまざまな方法があります。
・パンチグラフト法
自毛植毛を確立した最初の植毛法です。
直径3~4mmのパンチと呼ばれる円形のメスを使用し、後頭部から約10~15本の毛髪を、毛根ごと採取した後、脱毛患部に直接移植します。
1960年代にアメリカのオレントライヒ博士によって開発され、1990年代初頭までは自毛植毛のメイン施術として普及していましたが、移植片が2mm以上と大きいことから隙間が目立ち、精度に欠けるとして、現在ではほとんど行われることはありません。
・ミニグラフト法
パンチグラフト法の後継植毛法として誕生した植毛法です。
後頭部から採取した移植片を、さらに毛髪4~6本を含む直径1~2mm単位の株(グラフト)にわけて移植します。
マルチ・フォリキュラーグラフト、またはMFU株とも呼ばれており、パンチグラフト法よりも隙間が目立たず、採取後の痕が残りにくいのが特徴です。
・マイクログラフト法
ミニグラフト法と共に、パンチグラフト法をより高精度にすることによって誕生した植毛法です。
毛髪1~2本を含む直径1~2mm単位のグラフトを移植します。
ミニグラフト法と併用される場合もあり、パンチグラフト法を行った際の生え際の不自然さを解消します。
・フォリキュラー・ユニット・トランスプランテーション(FUT)
移植片を採取する際、複数のメス刃が平行に並んだマルチブレードナイフを使用するケースがあります。
このマルチブレードナイフは一定間隔で直線的にカットするため、毛根へのダメージが多いことで知られています。
FUTは、このマルチブレードナイフを使用せず、顕微鏡で慎重に確認しながら、シングルブレードナイフでカットしていきます。
そうして採取した移植片を、1~4本の毛髪集合単位(フォリキュラーユニット、FU)に株分けし、メスで頭皮にスリットを入れながら移植します。
現時点で最も普及率が高い植毛法となっており、より高密度で自然な仕上がりが期待できます。
・オムニグラフト
グラフト作成を自動的に行う植毛専用医療機器をオムニグラフトと言います。
移植片の採取から植毛までの時間を短縮できることがメリットで、人の手に触れないため、毛髪の生命力が失われにくいことも特徴です。
また、専用のハンドピースを使用すれば、グラフとの直接採取及び直接植毛も可能となります。
習熟した技術を必要としないことから、一定の仕上がりを期待できますが、反面、熟練した医師による施術に比べると見劣りするというデメリットもあります。

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